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無知のヴェールと親ガチャの関係!分かりやすく解説

哲学で有名な用語に「無知のヴェール」と言うものがあります。

ロールズの哲学の中にある考え方の1つです。

この無知のヴェールの考え方が、「親ガチャ問題」を考える際に実はピッタリです。

そこで本記事では、無知のヴェールと親ガチャの関係について徹底解説します。

この記事で分かること

  • 無知のヴェールの考え方
  • 無知のヴェールと親ガチャの関係
  • 無知のヴェールは親ガチャ反対派が知るべき概念

無知のヴェールとは?親ガチャとの関係

無知のヴェールは、親ガチャ問題を考える上でピッタリの考え方です。

そこでまずは、無知のヴェールの考え方について説明します。

その上で、親ガチャとの関係についても解説します。

無知のヴェールとは?簡単に解説

無知のヴェールの論点を簡単にまとめるとこんな感じになります。

人間が自分の能力を全く分からない状態を仮定する。

その状態で、「あなたはどんな社会を望みますか?」と問われるとします。

この条件なら誰しも、「最も不遇な人が最大限保護される社会」と答えるだろう。

これが無知のヴェールの基本的な論点になります。

無知のヴェールという言葉自体は、自分自身が自分のことを何もわかっていない状態という意味です。

その状態を「無知のヴェールにつつまれている」と表現しています。

この問題のゴールは、社会が目指すべき姿をどこに置くのか?でしょう。

人はみな、自分の今の状態をベースに、各自が望む理想的な社会を口にします。

・努力すれば報われる社会
・生まれつき家柄が優れた人が支配する社会
・社会主義の国(富は完全に平等)


こんな感じで理想とする社会は人それぞれ違う。

でも、何を望むかって結局はポジショントークでしょ。

頭がいい人であれば知能が高い人が有利になる社会を望みます。

逆に知能が低く能力が低い人なら、経済格差が少ない社会を望みます。

そのため、その人の置かれている状況によって、理想的な社会は異なるのです。

しかし、無知のヴェーエルに包まれていたらどうか?

自分の能力などが何も分からない状態なら、自分が究極にポンコツである可能性も考えるでしょう。

そういう状態なら、「最も不遇な人が最大限保護される社会」って皆答えちゃうって話です。

だって自分が激ヤバな人間であるなら、それしか生き延びる方法がないから。

親ガチャ問題と無知のヴェールの共通点

親ガチャ問題は、ロールズの「無知のヴェール」の考え方と密接に関係します。

・人生は運ゲー

結局はこういうことだからです。

ロールズは、無知のヴェールにつつまれている状態を「原初状態」と呼びました。

要するに、親ガチャを回す前の状態です。

この段階では、誰もまだどんな親ガチャを引くか分からないです。

つまり、この時点で人々が望む社会は皆同じです。

「最も不遇な人が最大限保護される社会」

だって、自分が親ガチャはずれで、ポンコツに生まれてくるリスクがありますからね。

そうなった時、そんな自分を保護してくれる社会じゃないと困るじゃないですか。

これがもし、親ガチャ当たりだと分かっていたら話は別です。

仮にもし、「大谷翔平」として生まれて来れるなら、違う社会を望みますよね?

例えば、「金持ちの税制を優遇してくれるシステムがある社会」とか思うかもしれません。

ただ、親ガチャは結局は運ゲーです。

運ゲー勝負に勝てる保証がない以上、ハズレのリスクを本来なら考えます。

よって、人間社会は親ガチャに外れた人にも優しい社会であるべきと考えるのがロールズ的思考です。

親ガチャと努力の問題

親ガチャ問題と無知のヴェールがセットで語られるのには、もう1つ理由があります。

それは、

「親ガチャは言い訳で、出来ないやつは努力が足らん」

という通説への批判です。

これって、親ガチャを回した後だから言えるのでは?ということ。

もしあなたが無知のヴェールにつつまれていたら、そうは言わないだろ?と。

だってもしかしたら、障害者として生まれてくるかもしれないでしょ。

境界知能で生まれてきて、人よりも理解力が乏しい人間に生まれてくるかもしれないでしょ。

そんな状態なら、

「障害者や境界知能の人たちでも苦労せずに生きていける助け合いのある社会であるべき」

とか言っちゃうんじゃないの?

こういうことを投げかけているわけです。

無知のヴェールは親ガチャ反対派が知るべき概念

親ガチャと無知のヴェール。

極めて親和性の高い用語です。

そして、無知のヴェールの考え方を知るべきは、親ガチャ反対派の人です。

「親ガチャなんて甘えだ」と軽々しく言うべきではない

無知のヴェールの考え方が分かると、エリート的な人は気付きます。

「ああ、自分は運が良かったな...」と。

要するに、親ガチャに当たったことを痛感するはずです。

原初状態(生まれる前)は、親ガチャハズレのリスクもあったはずです。

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ただ、現時点では少なくともハズレではないと思っている。

そして、大幅に親ガチャハズレしていないから、努力論が好きなのでしょう。

しかし、「親ガチャなんて甘えだ」と人に軽々しく言うべきではありません。

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もちろん、虐待や毒親を除外しても、議論の本筋は変わりません。

エリートの大半は、努力できる環境にあったのに、それをして来なかった人を批判したいのでしょう?

しかし、それすらもおごりなのです。

なぜなら、遺伝ガチャという親ガチャ要因を無視しているからです。

あなたよりも根本的に能力が低い人は、あなたと同じ結果を出すには、あなたよりも努力が必要です。

世の中は親ガチャであり、全く平等ではありません。

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そして、自分よりも能力が低い相手に対し、

「親ガチャなんて甘えだ」

と強い言葉を投げかけてはいけないのです。

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親ガチャ否定派の深層心理

親ガチャ否定派の人は、能力がそこそこ高いです。

だからこそ、努力をすることもできるし、努力すれば成果を出すことも出来た。

しかし、親ガチャ否定派が親ガチャを嫌う理由はもっと根深い。

究極のところ、承認欲求が満たされなくなるからでしょう。

何かで成果を出したのに、親ガチャ当たりで片づけられたら困るからでは?

それだと、成功がステータスにならない。

ビジネスで成功したことと、宝くじを当てたことの扱いを同じにされては困りますよね?

結局は、自分の成功を認めないような概念を許せないのです。

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弱者に対して優しい心を持つべし

親ガチャ問題を無知のヴェールの視点で捉えることには大きな意味があります。

それは、エリートこそ謙虚な気持ちになるべきという教訓です。

今成功している人は、正直運がいいです。

少なくとも、努力すれば成果が出せるような環境に生まれましたよね?

じゃあ、親ガチャ第一段階の運ゲーをクリアしたわけです。

これがアフリカで生まれて、学校にも行けなければ話は違っていたでしょう。

そして、大人になってから成功できたなら、知能がある程度高いはずです。

この時点で、遺伝子ガチャという運ゲーも突破したのでしょ?

世の中には、知能障害や境界知能のように、IQが中央値からはみ出す人もいます。

このタイプは、本を読んだり、授業を受けても話半分しか分かりません。

脳の構造的な問題で、理解力や思考力が弱いのです。

さあ、そんな人に対して、まだ強い言葉をかけて攻めますか?

「親ガチャなんて言い訳だ!」と切り捨てますか?

言い訳も何も、事実なのではないでしょうか?


言い訳ぐらいさせてあげたらいいのでは?

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エリートは、自分が才能にも運にも恵まれたことを自覚すべきです。

もちろん、あなたは努力もしている。

それは分かっています。

しかし、能力のないものが努力をしても、正直成果には結びつきません。

能力を持って生まれたあなたは、そうでない人の分まで社会の役に立つべきです。

と言うのが、かの有名なハーバード大のマイケル・サンデルの著書『これからの正義の話をしよう』です。

参考:これからの「正義」の話をしよう【Amazon公式】

最後に:無知のヴェールと親ガチャについて

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

この記事のまとめ

  1. 無知のヴェールとは?
    • 人が自分の能力や立場を知らない状態で理想の社会を問われる仮定。
    • この状況下では、ほとんどの人が最も弱い立場の人が保護される社会を望むだろうとされる。
  2. 無知のヴェールと親ガチャの関係
    • 人生のスタートラインが不確定なため、社会が全員を公平に扱う必要がある。
    • どのような家庭環境に生まれるかは誰にも予測できないため、弱い立場の人への配慮が必要。
  3. 無知のヴェールは親ガチャ反対派が知るべき概念
    • 親ガチャに対する否定的な見方はしばしば自分が恵まれた環境にあることを認めないことから来る。
    • この理念は、運の良さを認識し、謙虚な態度を促す。
  4. 親ガチャと努力の問題
    • 努力の価値が親ガチャの結果によって否定されることに対する反論。
    • 無知のヴェールの視点では、誰もが努力の価値を否定されるリスクを持つため、全ての人に公平なチャンスが必要。
  5. 「親ガチャなんて甘えだ」という考えに対する批判
    • 努力だけでは説明できない社会的、遺伝的な差異が人々の人生に大きな影響を与える。
    • 理想的な社会は、運の悪い人々もサポートする構造でなければならない。

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